2012年上半期 書籍読破リスト その②
2012年上半期に読んだ本の第二弾を紹介します。
今回は、アジャイル関連の本がメインになっています。
アジャイルサムライ-達人開発者への道-
- 作者: Jonathan Rasmusson,西村直人,角谷信太郎,近藤修平,角掛拓未
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2011/07/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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アジャイルと言えば、【これでしょ】というド定番の本です。
ものすごく読みやすいので、アジャイルをやったことがない方への入門書にはぴったりです。また、従来通りのウォーターフォールで開発をしている方にもおススメです。インセプションデッキに書くべき内容は、アジャイルだとうと、ウォーターフォールだろうと、大事にすべき事柄ですね。
アジャイルプラクティス 達人プログラマに学ぶ現場開発者の習慣
アジャイルプラクティス 達人プログラマに学ぶ現場開発者の習慣
- 作者: Venkat Subramaniam,Andy Hunt,木下史彦,角谷信太郎
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2007/12/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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これもアジャイルサムライと同様に読みやすい本となっています。
一つ一つのプラクティスが分割されているので、トライアル的に一つのプラクティスを試してみるのもよいかと、思います。
結局、実際に試して→振り返って→改善して、のプロセスをどれだけこなして、より良いプロセスにしていくことが大事かなってアジャイルをやり始めてから感じるようになった。
Jenkins実践入門 ~ビルド・テスト・デプロイを自動化する技術
Jenkins実践入門 ?ビルド・テスト・デプロイを自動化する技術 (WEB+DB PRESS plus)
- 作者: 佐藤聖規,和田貴久,河村雅人,米沢弘樹,山岸啓,川口耕介
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2011/11/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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アジャイル的なプロダクトは、初回リリースがプロダクトの最高の価値ではなく、継続的に価値を高めていこうというスタンスかと思います。ただ、継続して価値を高めていくためには、一定以上の品質確保をしつつ、機能強化を図っていく必要があります。既存部分のテストを手動でやっていると、本来やりたい価値向上に費やす時間が減少するので、テスト自動化は必須。テスト自動化の司令塔の役目を果たすツールがこのJenkinsだったので、買ってみた。
Jenkinsの概要はこの本で十分ですが、実践で活かすためには、もうちょっと内容を濃くしてもらいたかったところです。ひとまず、Jenkinsって何?っていう人がターゲットかなっと。
Clean Coder プロフェッショナルプログラマへの道
- 作者: Robert C. Martin,角征典
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2012/01/27
- メディア: 大型本
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プロのエンジニアを目指したい人に読んでもらいたい本ですね。
内容は、プロのエンジニアの態度・規律・行動について、いろいろ良い事が書かれています。
以下、気になった内容を記載します。
- 「なぜ」よりも「事実」のほうが重要。
→上司への報告は、確かに「事実」のほうが大事。「なぜ」を上司に説明してもそこから判断できることは少なく、「事実」から判断してもらうほうが良い。 - 「ノー」ということ。
→これは社会人としては、当たり前ですね。何かの依頼事項に対して、「イエス」と回答すれば、その瞬間からその依頼事項を完遂する責任が発生する。完遂する力や自信がない状況では、「ノー」と言いましょう。「ノー」を言うだけでも責任を果たしていると思います。 - プロダクトコードより先に書くテストコードは「攻撃」、後に書くテストコードは「防御」。
→気に入ったのは、「攻撃」・「防御」というフレーズです。先にテストコードを書くということは、IF重視で、他モジュールと疎結合になる設計ができるようになると思う。このことを「攻撃」と表現するのは、おもしろかったです。 - 緊急時に安心して行動できる規律を決めて、そしてそれを常に守る。
→緊急時に普段の行動とは、違う行動をすれば、普段の行動を信用していないということ。思い返してみると、確かに普段と緊急時の行動が違っているところがある。これを読んで、普段の行動を見直すきっかけになった。
2012年度上期に読んだ本は以上です。
次回からは、読み終わったタイミングで書評しようかと思っています。
※一部、内容を忘れている本もあって、大変でした。